呼吸機能

2か月ほど前呼吸機能検査をしたところ%VC(年齢・身長・体重からの推定値)が54%となり1秒率が76.1%と徐々に低下し拘束性障害で著しい肺機能障害の判定でした。血液中のガス分圧も2ℓ酸素ナザール下で酸素分圧60mmHg、二酸化炭素分圧47mmHgと低酸素となっていました。CPFも320ml/分と低下し、夜間の呼吸器アラームも頻回で、これ以上胸郭や横隔膜の可動性が低下すると容易に呼吸不全の状態になりかねないと感じ主治医と相談の上寄本先生開発のLIC TRINER(星医療酸器製)を導入する事としました。CPFは徐々に増加し現在500台から時に700台になる事もあります。今月の呼吸機能検査では%VC80%、1秒率90%に増加していました。SPSの場合息止めが出来るので、逆に効果が上がり易いかもしれません。自分の呼吸パターンで酸素を送り込み、肺を膨らませます。苦しくなったら空気穴から指を離せば脱気出来ます。ALSや筋ジストロフィー等拘束性障害に適しているものです。煙草を吸っていたりする場合等はCOPDの可能性があるので使用できない事もあります。医師と良く相談されて下さい。来年度の日本神経学会で展示ブースを開くらしいので多くの神経内科の先生方の目に留まるのではないかと感じています。この効果が何時まで持続するのか、かなり硬くなってしまった肺には効果が求められないかも知れない事も付け加えておきます。未だ充分なエビデンスが構築されていない段階です。リハビリテーションの分野でも未だ充分に浸透していないので今後の研究報告に期待します。以下にVTRを付けます。